大型二輪免許で乗れるバイク、普通二輪との違いを解説
- 2024.10.25
- 未分類
大型二輪免許は、バイク免許の「最高峰」です。
大型二輪免許を取得することで、どんなバイクにも乗れるようになります。
一方で、大型二輪免許でしか乗れないバイクは、大型であるがゆえにバイクのパワーを操る技術や、より高い安全意識が必要です。
そんな大型二輪には、どんな種類やモデルがあるのでしょうか。
この記事では、大型二輪免許で乗れるバイクと、普通二輪との違いについて解説していきます。
大型二輪免許で乗れるバイクとは?
大型二輪免許には、排気量の制限がないため、すべてのバイクに乗ることができます。
反対に、401㏄以上の排気量がある大型自動二輪には大型二輪免許を所有している人しか乗ることができません。
かつて「ナナハン」と呼ばれた750㏄のバイクや、「リッターバイク」と呼ばれるオーバー1000㏄のビッグバイクも運転できます。
定格出力20㎾を超えるバイクにも乗ることが可能です。
大型二輪免許で乗れるバイクの種類と具体的なモデル
大型二輪で乗れるバイクには4つの種類があります。
それぞれの大きな違いは、主に車体構造です。
車体構造により見た目や燃費、操作性が大きく異なります。
大型二輪の4つの種類を見ていきましょう。
<1>レーサーレプリカ/スーパースポーツ
レーサーレプリカは、レースバイクのような見た目が特徴です。
現在は「スーパースポーツ」という名前で販売されています。
レースに登場するマシンをモチーフにしておりフルカウルで、レースで使用されるバイクと近い形をしています。
スーパースポーツは、大きく改造をしなくてもレースバイクとしてサーキット走行会やアマチュアレースなどに参加することが可能です。
具体的なモデルには以下のようなものがあります。
<ホンダ CBR1000RR-R FIREBLADE>
最高出力(PS)218
最大トルク(N.m)11.5
排気量(㏄)999
燃費(㎞/L)22
車両重量(㎏)201
メーカー希望小売価格242万円~
<カワサキ Ninja ZXー10R>
最高出力(PS)203
最大トルク(N.m)115
排気量(㏄)998
燃費(㎞/L)20.3
車両重量(㎏)207
メーカー希望小売価格236万円~
<2>アメリカン
アメリカンは、ハーレーダビッドソンを代表格とするバイクで、別名「クルーザー」とも呼ばれます。
スピードはそれほど出ないため、のんびりとツーリングするには最適です。
人気の一つは見た目ですが、パワフルな走りができることも人気の一つでしょう。
アメリカンは、様々な日本メーカーからも販売されており、国内でも流通量が多くなっています。
ハーレーダビッドソンも国内にディーラーが多くあり、手に入りやすい種類です。
他のモデルに比べて値段が高いのが特徴の一つです。
<ホンダ シャドウ750>
最高出力(PS)44
最大トルク(N.m)62
排気量(㏄)745
燃費(㎞/L)37
車両重量(㎏)263
メーカー希望小売価格66万9,000円
<ハーレーダビッドソン ソフテイルスタンダード>
最高出力(PS)-
最大トルク(N.m)145
排気量(㏄)1746
燃費(㎞/L)-
車両重量(㎏)297
メーカー希望小売価格235万1,800円
<3>ネイキッド
ネイキッドは、大型二輪の中でも一番ポピュラーな種類です。
ネイキッドは乗車姿勢が楽なので、長距離のツーリングにも適しています。
扱いやすく操作性にも優れているため、初心者にもおすすめの種類です。
現行のモデルももちろん人気がありますが、往年の名車も数多くあり、最近では名車の復刻版も人気が高くなっています。
教習所はネイキッドタイプのバイクを使って教習を行うところが多いため、馴染みのある方は多いはずです。
<ホンダ CB1300 Super Four>
最高出力(PS)113
最大トルク(N.m)11.4
排気量(㏄)1284
燃費(㎞/L)28.0
車両重量(㎏)266
メーカー希望小売価格156万2,000円
<カワサキ Z900RS>
最高出力(PS)111
最大トルク(N.m)10
排気量(㏄)948
燃費(㎞/L)28.5
車両重量(㎏)217
メーカー希望小売価格138万6,000円~
<4>オフロード/アドベンチャー
オフロードは、主に整地されていない道を走るためのバイクです。
しかし、オフロードではなく公道を走るモデルも数多く販売されています。
特に、キャンプツーリングなどたくさんの荷物を積載したり、悪路を走らなければならなかったりする場面で、真価を発揮します。
他のオンロードモデルに比べるとスピードは出ませんが、悪路を走るための瞬発的なパワーは高いと言えるでしょう。
また、アドベンチャーは、ツアラーとオフロードを掛け合わせた種類です。
シルエットはオフロードのバイクに寄っていますが、オンロードももちろん問題なく走行できます。
「アドベンチャー=冒険」の名の通り、オフロードや高速道路などどんな道も走ることができるため、ツーリングにおすすめです。
<スズキ Vストローム1050>
最高出力(PS)106
最大トルク(N.m)10.1
排気量(㏄)1036
燃費(㎞/L)29.2
車両重量(㎏)236
メーカー希望小売価格143万円~
<BMW R1250GSアドベンチャー>
最高出力(PS)136
最大トルク(N.m)143
排気量(㏄)1254
燃費(㎞/L)21.0
車両重量(㎏)278
メーカー希望小売価格238万9,000円~
【番外編】海外製のバイク
海外製のバイクは、大型のラインナップが多く、大型二輪免許でしか乗れないものが多いのが特徴です。
ハーレーダビッドソンをはじめ、BMWやトライアンフ、ドゥカティ、ハスクバーナ、KTM、モト・グッツィなど、たくさんのメーカーとモデルがあります。
海外製のバイクは見た目に惹かれて購入する方もいますが、特にヨーロッパ産のバイクはサイズが欧米人向けに造られているため、小柄な人は足がしっかりと地面につかないことがあります。
必ず試乗してから購入しましょう。
大型二輪と普通二輪との違い
大型二輪と普通二輪の違いは、乗れるバイクのエンジンの排気量と取得可能年齢です。
2つの違いについて詳しく見ていきましょう。
違い1:排気量
普通二輪免許で運転できるバイクは、エンジンの排気量が50㏄以上400㏄までです。
運転できるバイクは、原付(50㏄)、小型自動二輪(125㏄)、中型自動二輪(250㏄など)になります。
普通二輪免許でも、251㏄以上のバイクであれば、二人乗りや高速道路の走行が可能ですが、代わりに車検を受ける必要があります。
一方で、大型二輪免許は普通二輪で乗れるバイクに加え、401cc以上のバイクにも乗ることが可能です。
違い2:取得可能年齢
普通二輪免許は、16歳から取得可能なのに対して、大型二輪免許は、18歳からとなっています。
その理由として、過去1970年代に若者の大型バイクによる事故が多発したことや、何十台もの大型バイクに乗った暴走族による迷惑行為があったことが挙げられます。
こうした時代背景により、一時は大型二輪の免許が教習所では取れず、免許センターでの一発試験のみになったことがあります。
一発試験は合格率わずか2%前後で、「司法試験より難しい」と言われていたそうです。
その後、1996年に免許の改正が行われ、現在の大型二輪免許と普通二輪免許が新設されました。
大型二輪免許を取ればどんなバイクにも乗れる!
以上、大型二輪免許で乗れるバイクの排気量や種類、具体的なモデルと、普通二輪免許との違いについてお伝えしてきました。
大型免許は原付から大型バイクまでどんな排気量のバイクにも乗れるのが特徴です。
時速30km/hの制限も2段階右折義務もなく、高速道路や自動車専用道路も走行できます。
大型二輪免許は、普通自動車免許、準中型免許、中型免許、大型特殊免許のいずれかの免許を取得し、運転経歴が通算3年が経っていれば取得可能です。
最短14日で免許取得なら五井自動車教習所
-
前の記事
普通二輪免許で乗れるバイクは?ATとMTどっちがいい? 2024.10.08
-
次の記事
車両感覚を保つために理想的な運転の頻度はどのくらい? 2024.10.25
Author:小野尾 光 投稿一覧
1979年、五井自動車教習所に取締役として入社。
- 教習指導員資格保有
- 年間読書数200冊
- 千葉県船橋市出身
- 愛車はトヨタ エスクァイア マルチ ユーティリティ