小型移動式クレーンの資格取得の流れ!必要な条件やかかる費用、期間を徹底解説

小型移動式クレーンの資格取得の流れ!必要な条件やかかる費用、期間を徹底解説
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工場や電気工事現場などで見かける、小型の移動式クレーンには、それ専用の運転士があります。

この免許は、平成2年10月1日、労働安全衛生法一部改正により、一般的な移動式クレーンの運転士免許とは別に技能講習が行われることになり、小型移動式クレーンの技能講習を受ければ、移動式クレーンの運転士免許を持っていなくても、小型移動式クレーンを操縦できるようになりました。

しかし、逆に言えば今まで免許なしで業務に従事していた方が、この免許なしでは操縦できないことになり、この免許取得を希望する方が増えています。

ここでは、小型移動式クレーン運転資格取得の大まかな流れから、必要な条件やかかる費用、期間を徹底的に解説していきます。

小型移動式クレーン資格取得の大まかな流れ

小型移動式クレーンの技能講習は、18歳以上であれば誰でも受けることができます。

一般的には、3日間で学科講習を13時間、実技講習を7時間受講し、学科試験と実技試験にそれぞれ合格すれば、資格取得です。

ただし、他の資格を持っている方は、この限りではなく、免除される学科や実技講習があります。

受講に必要なものは、現在所持している運転証(のない方は本籍地記載の住民票)と写真、認印、料金のみでOKです!

>>小型移動式クレーン免許の講習料金や日数の詳細

小型移動式クレーンで運転できるもの

小型移動式クレーンとは、つり上げ荷重1トン以上5トン未満の移動式クレーンのことを指します。

平成2年10月1日、労働安全衛生法一部改正により、小型移動式クレーン運転の業務は、移動式クレーン運転士を取得している者か、小型移動式クレーン運転技能講習修了者でなければ従事できなくなりました。

事業者は、令第20条第7号に掲げる業務については、移動式クレーン運転士免許を受けた者でなければ、当該業務に就かせてはならない。

但し、つり上げ荷重が1トン以上5トン未満の移動式クレーンの運転の業務については、小型移動式クレーン運転技能講習を修了した者を当該業務に就かせることができる。

労働安全衛生法 第61条ー1よりクレーン等安全規則第68条

小型移動式クレーン免許で運転できるものは、以下のものになります。

  • トラッククレーン(積載形トラックトレーンを含む)
  • ホイールクレーン(ラフテレーンクレーンを含む)
  • クローラクレーン
  • 浮きクレーン
  • 鉄道クレーン
  • その他4.9トンまでの小型移動式クレーン

小型移動式クレーン免許に必要な条件

小型移動式クレーン資格取得に必要な条件は、ほぼありません。
18歳以上であれば、運転免許を持っていなくても、講習を受ければ取得することができます。
したがって、高齢者や女性でも取得することが可能ですよ!
ただし、運転免許を持っている人に比べて、講習の内容が多くなります。

小型移動式クレーン免許の講習の内容と科目の免除

小型移動式クレーン講習は、労働安全衛生規則第83条 クレーン等運転関係技能講習規定(労働省令第34号)に基づく講習です。

講習の内容は、以下の通りです。

学科講習(13時間)・小型移動式クレーンに関する知識(6時間)
・原動機及び電気に関する知識(3時間)
・運転のために必要な力学に関する知識(3時間)
・関係法令(1時間)
実技講習(7時間)小型移動式クレーンの運転(6時間)
運転のための合図(1時間)

この後、次の2つの修了試験があります。

  • 学科修了試験(1時間)
  • 実技修了試験(1時間)

ただし、下記の資格を有する方は、次の科目等の免除を受けることができます。

・クレーン・デリック運転士免許を取得した方
・揚貨装置運転士免許を取得した方
・床上操作式クレーン運転技能講習を修了した方
・玉掛け技能講習を修了した方
免除される科目
・運転のために必要な力学に関する知識
・小型移動式クレーン運転のための合図
・車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習を修了した方免除される科目
・原動機及び電気に関する知識

小型移動式クレーンの資格取得にかかる費用と期間

小型移動式クレーン免許取得にかかる費用は、免除科目の有無によりますが、だいたい27,000円~50,000円程度です。

期間は3日間で、時間は以下の通りです。

  • 免除科目のない方:20時間
  • 小型移動式クレーン、クレーン等の特別教育修了後、業務経験が6ヶ月以上ある方:19時間
  • 車両系建設機械(基礎工事用)運転技能講習修了者。建設機械施行技師1級・2級の第2種または第6種合格者:17時間
  • クレーン・デリック(旧クレーン運転士資格、急デリック運転士資格含む)、揚貨装置いずれかの運転士資格所有者。玉掛技能講習修了者。床上操作式クレーン運転技能講習修了者:16時間
  • 鉱山にてつり上げ荷重5トン以上の移動式クレーンの業務経験が1ヶ月以上ある方:13時間

小型移動式クレーンの資格難易度と合格率

小型移動式クレーン技能講習は、比較的修了しやすく、講習の内容をきちんと覚えておけば、修了試験もそれほど難しくはありません。

修了試験の合格率は、学科試験99%以上、実技試験95%以上です。

移動式クレーンの免許よりも簡単なので、先に取得しておく人も多いようです。

市原技能講習センターのカリキュラム

千葉県の五井自動車教習所直営市原技能講習センター金杉校では、以下のような費用と期間で、小型移動式クレーンの技能講習を行っています。

https://ginou.net/
3日間(20時間)36,000円
3日間(17時間)34,000円
3日間(16時間)33,000円

また、下記の要領で合宿免許も行っています。

3日間(20時間)47,000円(ホテルプラン)・45,000円(男性/女性専用宿舎プラン)
3日間(17時間)45,000円(ホテルプラン)・43,000円(男性/女性専用宿舎プラン)
3日間(16時間)44,000円(ホテルプラン)・42,000円(男性/女性専用宿舎プラン)

これらの料金は、首都圏ではかなり安い方で、他の大型特殊資格などとセットにすればお得になるプランもあります。

また、合宿プランは他校にはなく、自社合宿施設で3食付き、温泉にも入れる大好評のプランとなっております(^^)

土木や建設、電気工事現場でも活躍!

ここまで、小型移動式クレーンの資格取得に関する流れや費用、期間などを詳しく解説してきました。

この技能講習には、雇用主に対しては人材開発支援助成金、受講者に対しては一般教育訓練給付金制度の利用が可能となっています。
こういった助成金や制度を上手く利用して免許の取得を目指しましょう。

小型移動式クレーンは、土木や建設現場だけではなく、電気工事現場でも必要であり、工場などでも広く活用できますよ!

3日間頑張れば取得できますので、ぜひ取得して活躍場所を広げましょう。

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