タクシーの運転手になるにはどうすれば良い?必要な免許や仕事の探し方
- 2023.07.25
- 運転免許豆知識
日本では終身雇用制が崩壊しているため、いきなり今働いている業種とは異なる業種に転職をする方が増えてきています。
その中でも、転職する方が多いのがタクシードライバーです。
タクシードライバーは、他の業種にはない魅力がたくさんあるため、人気が高くなっています。
そこで、今回はタクシードライバーになるにはどうすれば良いのか、必要な免許や仕事の探し方を紹介します。
タクシー運転手に必要な免許や資格
タクシー運転手に必要な免許や資格は以下の通りです。
- 二種免許
- 地理試験の合格
それぞれの項目を具体的に解説していきます。
【1】二種免許
タクシードライバーになるうえで、二種免許の資格は必須条件です。
第二種免許は、普通自動車を運転できる第一種免許とは異なり、人を乗せて運び、運賃をいただく、旅客運送をする際には、必ず取得しなければいけません。
二種免許の受験資格
第二種免許は、誰でも簡単に取得できるわけではなく、受験資格が存在します。
受験資格は以下の通りです。
- 第一種免許を取得してから3年以上経過していること
- 21歳以上であること
- 視覚、聴覚、操作が、運転に支障がないこと
上記の、3点をクリアしている方が受験資格の条件です。
また、運転歴3年以上というのは、3年間、実際に運転しているか否かに関わらず、仮にペーパードライバーだとしても、第一種免許を取得して3年以上経過していれば、受験資格はあります。
ただし、交通違反などを犯し、運転免許の停止期間がある場合は、停止期間を除いて3年以上の運転歴がある場合に、受験資格を得られます。
運転免許が停止している期間中は、運転経験が、3年以上あったとしても、受験資格も停止するので、注意が必要です。
二種免許の試験内容
二種免許の試験は、学科試験と技能試験、適正検査の3つで構成されています。
また、適性検査の内容は、視力や深聴力などです。
二種免許は、一種免許に比べると難易度が高く、合格率は約35%~40%と言われています。
タクシードライバーとして必要な知識と、バスドライバーとして必要な知識の2つが混合した問題となっています。
ですが、一種免許で出題された問題もいくつか出題されますので、復習しておくと良いでしょう。
試験は、95問マークシート方式となっており、点数配分は、文章問題1問1点、イラスト問題が1問2点で、100点満点中90点以上の獲得で合格となります。
技能試験は、自動車学校で受験する方法と、運転免許センターで受ける一発試験の2つの方法があり、一発試験の合格率は低いため、自動車学校での受験がおすすめです。
【2】地理試験(一部の地域のみ)
地方のタクシードライバーになる方には関係ないのですが、東京、神奈川、大阪の3つの地域でドライバーになりたい方は、地理試験を受ける必要があります。
タクシードライバーは、遠回りなどは禁じられており、最短ルートで運転することが義務付けられているため、上記3つの都市部では、地理試験を受けなければいけないのです。
勉強せずに合格するのは厳しいため、都市部でタクシードライバーになりたい方は、しっかりと勉強しておきましょう。
地理試験の内容
試験内容は、地名の場所がどこに位置しているのかなど、難易度が高いものとなっています。
他にも地名のない交差点が描かれており、そこから交差点名の地図を選ばなければいけないという問題や、乗車場所から校舎場所までの最短のルートを順番に答えるなど、難易度の高い問題ばかり出題されます。
地理試験の難易度
地理試験は、選択肢式の文章問題5問、地図問題10問、〇×形式の文章問題25問の合計40問となっており、そのうちの80%である32問正解で、合格することができます。
東京と神奈川は難易度が高く、大阪は東京と神奈川に比べて難易度は低いです。
また、全体的に合格率は50%となっており、1人あたり5回ほど試験を受けて合格しています。
どれだけ暗記できるかが合格のカギとなりますので、しっかりと暗記しておきましょう。
タクシー運転手になるまでの流れ
タクシー運転手になるまでの流れは以下の通りです。
- 法人タクシーで勤務する場合
- 個人タクシーで勤務する場合
それぞれの流れを具体的に解説します。
法人タクシーで勤務する場合
まずは、入社したいタクシー会社へ応募をします。
その後、面接場所や日時の連絡が来ますが、タクシー会社によっては、事前に郵送で書類提出が求められる場合があります。
面接が終わり、採用されたら、入社手続きや、二種免許を取得していない方は、二種免許の取得をするのが一般的です。
入社手続きと二種免許の取得が完了したらタクシー会社の研修を受けて、合格判定がもらえたら、タクシードライバーデビューとなります。
二種免許の取得費用を会社に負担してもらえる場合も
二種免許の取得は、タクシードライバーとして働くには必須条件となりますが、取得費用は基本的に就職先のタクシー会社が負担してくれるため、費用面で心配はないでしょう。
具体的には、タクシー会社と提携している自動車学校で行われる合宿免許に参加するのが一般的です。
個人タクシーで勤務する場合
法人ではなく、個人タクシーとして勤務する場合は、まず10年のタクシードライバー経験が必須です。
そのため、個人タクシーとして勤務したい方は、できるだけ早くタクシー会社に所属すると良いでしょう。
また、個人タクシー運転手になれる条件は年齢によっても変わってくるため、事前に調べておくのがおすすめです。
タクシー運転手の仕事の探し方
タクシー運転手の仕事の探し方は以下の3つの方法があります。
- 総合求人サイトで探す
- タクシー業界に特化した求人サイトで探す
- 気になった法人に直接コンタクトをとる
それぞれの方法を具体的に解説していきます。
探し方1:総合求人サイトで探す
インディードなどの総合求人サイトは、転職活動で最も多く見られている求人サイトです。
地域や業種を問わずいろいろな求人を取り扱っているため、タクシー会社の求人も多く掲載されており、採用担当者と直接連絡が取れるのが特徴です。
探し方2:働く自動車に特化した求人サイトで探す【オススメ】
二種免許などの働く自動車に特化した求人サイトで求人情報を用いるのが最も効率が良いでしょう。
免許でお仕事ドットコムでは、二種免許を活かしたタクシーの求人情報やその他の業種の求人情報まで、幅広く働く自動車の求人情報が掲載されています。
専門のコンサルタントが転職をサポートしてくれるので、転職がスムーズにできますよ!
探し方3:気になった法人に直接コンタクトをとる
求人ではなく、ホームページや普段からよく目にするタクシー会社など、自分が気になっている法人に直接コンタクトを取る方法もあります。
人材を募集していない可能性もあるため、必ずうまくいくとは限りませんが、入社したい法人がある場合は、一度問い合わせてみると良いでしょう。
タクシー運転手は二種免許が必須!タクシー会社に就職してから二種免許を取得するのが一番スムーズ!
今回はタクシー運転手になる方法を紹介しました。
タクシー運転手になるには、二種免許の取得が必須条件となり、取得するには費用が発生します。
ですが、タクシー会社に就職してからであれば、タクシー会社が費用を負担してくれる場合もありますので、就職してから二種免許を取得するのが一番スムーズです。
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Author:小野尾 光 投稿一覧
1979年、五井自動車教習所に取締役として入社。
- 教習指導員資格保有
- 年間読書数200冊
- 千葉県船橋市出身
- 愛車はトヨタ エスクァイア マルチ ユーティリティ