新入社員に安全運転を指導して不安なく企業ドライバーとして活躍してもらうには?

新入社員に安全運転を指導して不安なく企業ドライバーとして活躍してもらうには?
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そろそろ研修期間も終わり、新人社員が本格的に仕事を始める季節になりましたね。

社用車を運転する仕事では、「新人にいきなり運転させて大丈夫?」と心配する方も多いはず。

運転する本人が注意しないといけないことなので、周りは手を出せないと考えがちですが、指導することでリスクを減らすことはできます。

そこで今回は、新人社員に安全運転してもらうためにどう指導すればいいのか、ご紹介します。

若手新入社員はそもそも運転に不慣れ

若者は運転経験が浅く、運転にも慣れていないということはなんとなくわかりますが、実際にデータで確認してみましょう。

引用元:警視庁『交通事故の発生状況』の「原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移」

警視庁『交通事故の発生状況』の「原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移」によれば、16~19歳の事故件数が1,043.6件と最も高く、次いで20~24歳の事故件数が605.7件と高い件数になっています。

テレビや新聞などのメディアでは高齢者の運転事故が多く報道されていますが、85歳以上の事故件数は524.4件と、実際は若者が起こす事故件数よりも低いのです。

このようにデータから見ても16~24歳といった若者は運転に不慣れで事故を起こす可能性が高いということがわかります。

若者が起こす事故の原因第一位は「安全不確認」

同じく警視庁『交通事故の発生状況』から「原付以上運転者(第1当事者)の法令違反別・年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数」の16~24歳の法令違反は安全不確認が163.0件と最も多く、次いで脇見運転が113.2件、動静不注視が86.6件でした。

引用元:警視庁『交通事故の発生状況』の「原付以上運転者(第1当事者)の年齢層別免許保有者10万人当たり交通事故件数の推移」

『安全不確認』とは前後左右の確認を怠ったことです。具体例としては、交差点右折時に左側の歩行者に気を取られ、右折先の歩行者に気づかず接触してしまった事故などが当てはまります。

『脇見運転』はその名の通り、何かに気を取られて前方から目を逸らしてしまっている状態です。

風景や看板に気を取られてしまうことの他に、ダッシュボードや助手席の物を取ろうとしたり、カーナビやオーディオの操作といったこともわき見運転の原因になります。

『動静不注視』とは聞き慣れないですが、歩行者や車を事前に認識していたにも関わらず、危険はないと勝手に判断して相手の動静に注意を払わないことです。

『かもしれない運転』『だろう運転』が出来ていないということですね。

いずれも落ち着いて周りを見ていれば防げた事故ですが、まだ経験が浅い若いドライバーにとっては見落としがちなポイントのようです。

若手新人社員に指導したいポイント5つ

慣れない運転で不安なのは新入社員本人です。

不安を解消してスムーズに仕事をするためにも、指導したい5つのポイントをご紹介します。

【ポイント1】運転に慣れるまでは同乗して安全運転のポイントを指導する

運転する前に不安なことがないか、事前にヒアリングしましょう。

聞き取りからアドバイスできることがあれば、運転前に教えてあげると不安解消につながります。

また、運転に慣れるまで同乗して、次のポイント2~5を指導できれば尚良いです。

【ポイント2】安全確認すべき対象を教える

若者の事故原因第一位が安全不確認であるように、経験が浅い新入社員は運転中にヒヤッとする体験をあまりしたことがないので、注意している点が足りないという面があります。

例えば、信号のない交差点で人や自転車、車が急に飛び出してきた経験はありませんか?

経験豊富な方なら体験したことがあると思います。

そうした、実際に自分が体験したことを交えつつ、運転中に注意したほうが良い危険なポイントを教えてあげましょう。

信号がない交差点で車が急に出てくるかもしれない、住宅街では子供が飛び出してくるかもしれない、こういった『かもしれない運転』『だろう運転』を実践できるよう指導しましょう。

【ポイント3】声を出して安全確認を行う

運転経験が浅い人にとって、声出し確認はとても有効です。

安全確認すべき対象をはっきり意識することができるので、確認した「つもり」になることがありません。

目視だけの確認は、なんとなく確認した気になってしまい、さらにこの「なんとなく」が習慣化してしまうと重大な見落としをするリスクが高まります。

「対向車は来ていないか?」「周囲に人がいないか?」目で見てしっかり確認したら「対向車よし」「歩行者よし」と声を出して確認するよう指導しましょう。

【ポイント4】運転に集中できる環境をつくるように指導する

若者の事故原因第二位がわき見運転です。

1秒のわき見でも事故につながってしまうので、カーナビや携帯電話は車を安全な場所に停止させてから操作するよう指導しましょう。

また、運転中に通知音が鳴ると、気を取られて運転の注意が疎かになる危険性があります。

運転中はドライブモードに設定し、カバンに入れて、運転に集中できる環境を作ることも大切です。

また、意外なことにわき見運転の事故は直進中に起こりやすいです。

長い直進だと運転が単調になりやすく、緊張感が薄れてわき見をしてしまうのです。

ダッシュボードや助手席のものを取ろうとした時もわき見してしまうので、こうしたわき見しやすいポイントを注意するよう指導しましょう。

【ポイント5】時間に余裕を持ったスケジュールを立て、早めに出発するように指導する

運転に不慣れなことや、訪問する道順を把握していないと、時間がかかってしまい運転にも焦りが出てきます。

遅刻すれば訪問先に失礼になってしまいますし、それ以上に事故を起こしやすく危険です。

余裕を持ったスケジュールを組むのは社会人として必要なことですが、運転する予定があれば、通常以上に余裕を持たせることが大切です。

また、「行こうと思った道が一方通行だった」「道に迷ってしまった」なんてことが無いように、出発する前に経路をしっかり確認してから出かけましょう。

カーナビがあれば大丈夫と過信するのも危険です。

運転中のカーナビ操作もわき見運転の原因になるので、カーナビを操作する場合は安全な場所に停止してから行うよう指導しましょう。

企業ドライバーは会社の顔!周囲から見られている意識を持とう!

社用車に乗るということは、自分がどこの会社の人間か周囲から見られているということです。

事故を起こす・起こさない以前に、運転マナーが悪いと会社のイメージまで下がってしまします。

たとえ車体に会社名が入っていなくても、服装や荷物から会社名を特定されることもあります。

さらに昨今ではSNSやインターネット上に情報を公開され、トラブルに巻き込まれることも珍しく無くなってきました。

逆に、法律・運転マナーを守り、安全運転をすることは会社のイメージアップにつながります。

新入社員に安全運転のポイントを教え、事故を未然に防ぐだけでなく、企業ドライバーとしての自覚と責任感を持つように指導しましょう!

五井自動車教習所の運転力診断講習

企業で新人ドライバー向けに運転の講習を行うって、なかなか大変ですよね。

なかなかそうした指導を行う人員や時間、環境の整備が難しい場合もあります。

そうした企業様向けに、五井自動車教習所では企業向けの運転力診断講習を行っています。

安全装置や運転姿勢、速度維持、制動、ハンドル操作、車体感覚、通行区分、進路変更、直進、右左折、歩行者保護、最高速度、駐車などといった基本的な運転技能の診断から、運転適正に関する診断学科テストなど、企業の安全運転ドライバーとして活動するために必要な一通りの診断・講習を網羅しておりますので、こうした講習を受けておくと安心できますよ!

なお、企業の課題に応じて柔軟に講習のプログラムや内容をオーダーメイドすることも可能となっております。

企業にとってリスクとなる社員による交通事故や違反を未然に防ぎ、事業を健全に運営していくためにも、ぜひ受講をご検討ください!

企業運転力講習に関するお問い合わせはこちらから

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