ペーパードライバーにありがちな不安まとめ。エンジンのかけ方は…、今度のデートでどうしよう…等
- 2023.09.01
- 運転免許豆知識
「運転免許を取得してから、もう何年も車を運転していない」、あるいは「最後に車を運転してからブランクができてしまった」、「ずっと運転してなかったのに、いきなり車を運転しなければならなくなったけど、怖いし不安で仕方ない…」
そんなペーパードライバーの方は多いのではないでしょうか。
ペーパードライバーの方が不安に思うことは、たいがい皆似たようなことでしょう。
この記事では、まず、エンジンのかけ方がわからないといった悩みや駐車の仕方から、今度のデートで車で遠出することになったけど、スマートに運転できるかわからない、、、
といったことまで、ペーパードライバーの方にありがちな不安にまとめてお答えします。
💡ペーパードライバー講習について知りたい方へ:ペーパードライバー講習の内容とは
ペーパードライバーにありがちな不安8つ
2017年に実施された一般社団法人日本自動車連盟(JAF)のアンケート調査によると、ペーパードライバーの方が「運転をしなくなった、もしくは運転をしない最も大きな理由はどれですか?」という問いに対し、最も多かった回答は「運転技量が不安」で、28.1%を占めています。
「運転技量」と一口に言っても、人によって千差万別でしょうが、運転しない期間が長ければ長いほど、運転の仕方を忘れてしまっている、ということが大きいと思われます。
エンジンのかけ方などの基本的な操作からして忘れてしまっているのであれば、不安に思っても当然ですね。
運転技量などをはじめ、ペーパードライバーの方が不安になる項目としては以下のような項目が挙げられます。
- エンジンのかけ方がわからない…
- 交通ルールを忘れてしまった…
- 車両感覚や車幅感覚を忘れてしまった…
- そもそも運転が怖い…
- 駐車なんて無理…
- 高速道路が怖い…
- 事故を起こしたらどうしよう…
- デートでスマートに運転できなかったら…
それぞれについて対処法などを詳しく解説していきます。
1.エンジンのかけ方がわからない…
エンジンをかけなければ、車を発進することはできません。
しかし、案外、この最初の手順を忘れてしまっている方が多いのも事実です。
実は車の発進には、エンジンをかける前後にやるべきことがいくつもあります。
発進手順を忘れている場合は、以下のステップを確認しながら、順を追って対応してみましょう。
ステップ1:運転席に座って、適正な運転姿勢を設定します。
参照元:JAF-適切な運転姿勢とは
右足をブレーキペダルに乗せ、少し余裕のあるところでシートのスライド位置を固定。両腕でハンドル上部を握り、肘が少し曲がる位置でシートのリクライニングを固定します。
ステップ2.シートベルトを締め、バックミラーとサイドミラーを調整して、エンジンをスタートさせます。
バックミラーは、リアウィンドウの全面が映るように、サイドミラーは、空と地面が半分半分に映り、車体が4分の1程度映るように設定します。
AT車およびCVT車の場合は、シフトレバーの位置がPもしくはNにあることを確認し、ブレーキを踏みながらエンジンキーを捻り(もしくはエンジンスタートボタンを押し)、エンジンをスタートします。
ステップ3.ブレーキを踏んだままシフトレバーをDに入れ、パーキングブレーキを解除します。
手順4.周囲の安全確認ができたら、ウィンカーを点滅させ、ブレーキペダルから足を離し、アクセルを踏んで加速します。
2.交通ルールを忘れてしまった…
交通ルールを忘れてしまっている場合は、まずは教習所でもらった教本や、市販の教則本あるいはネットの情報を、ざっとでいいので読み返してみましょう。
特に標識に関しては、一方通行や進入禁止、駐停車禁止など重要なものが多いので、必ず復習しましょう。
他には、交差点での右左折の方法(ウィンカーの出し方など)、車線変更の仕方、歩行者優先の法則、危険予測などを復習しておくと良いでしょう。
それでも実際に車に乗ると、焦って忘れてしまったりする場合もあります。
その場合は、一旦落ち着いて、標識を見る度に思い出して口に出して言ったり、右左折の方法を順を追って一つ一つ口にしながら行ったり、「あの角から人が出てくるかもしれない」などの危険予測も、全て口に出して言いながら運転したりすると、頭と体に同時に覚えさせることができます。
3.車両感覚や車幅感覚を忘れてしまった…
車両感覚や車幅感覚を取り戻すには、誰かに助手席に乗ってもらい、今車両がどの位置を走行しているのか確認しながら運転するというのが、一番早い方法です。
特に、車両が車線の真ん中を走行すると、運転席から見える中央線や歩道側の白線がどのあたりにくるのか?を確認しておくと、車幅に合わせた走行がしやすくなります。
また、一人で車両感覚や車幅感覚を取り戻す際は、空いていて、他の車両の迷惑にならない、白線の引いてある駐車場などで、白線を使って、車と目視の感覚とのギャップを埋める練習をおすすめします。
具体的には、白線に沿って駐車や発進を繰り返したり、白線に沿って前進・後退を繰り返すといいでしょう。
右左折時の内輪差に関しても、車両感覚が必要です。
これを意識しておかないと、縁石に乗り上げたり、壁にこすってしまったりします。
これに関しては、その車に普段乗る人にハンドルを切るタイミングを聞くか、何度もやってみるしかありません。
できるだけ、毎日もしくは間隔を空けずに運転することで、運転にも早く慣れ、車両感覚や車幅感覚を取り戻すことができます。
4.そもそも運転が怖い…
運転が怖い理由には、運転技量に自信がない、正確な状況判断ができそうにない、危険予測が思いつかない、事故を起こしそうで怖い、などいろいろあるでしょう。
車の運転に必要なのは、車の操作だけではありません。
交通量の多い道路では、前後左右を走る車に気を付けながら、目的地に至るまでの右折や左折をするべき箇所、信号や標識の確認、車線変更のタイミングなど多くの情報を、走りながら判断しなければなりません。
運転をしながら次々に状況判断が迫られることに緊張し、恐怖心を抱く人も少なくないでしょう。
こうした恐怖心を克服するには、まずできるだけリラックスできる状態にしておくことです。
運転する日の前日は早く寝て睡眠時間を確保する、運転前にはあまり食べ過ぎない(眠くならないように)、楽な服装をしてかかとのない靴を履く、トイレを済ませておく、乗るルートはマップやナビで確認しておく、スケジュールは余裕を持って組んでおく、など準備を万端にしましょう。
そして、なるべく交通量の少ない広めの道で、近距離から運転するようにしましょう。
自宅の周囲が狭い住宅街だったり、交通量の多い国道だったりする場合は、運転できる人に郊外に連れて行ってもらうのが望ましいです。
それが不可能な場合は、まずは自宅の周りを一周することから始めましょう。
スムーズに運転できるようになったら、徐々に目的地や距離を増やしていきます。
その過程で、左折や右折、車線変更などコツを掴んでいけるでしょう。
自信がついてきたら、交通量の多い道や狭い道、歩行者が多い道などにも挑戦してみましょう。
こうしてスモールステップで運転に慣れていくことで、恐怖心を克服できます。
5.駐車なんて無理…
ペーパードライバーの方が一番不安に思うのが、駐車ではないでしょうか。
これに関しては、バックで停められるのを目標に、とにかく練習あるのみです。
最初は、白線のある広い駐車場で、周りに車がない状態で、白線の内側に停められるよう練習します。
バックミラーと内側のサイドミラーを見ながら、内輪差を考慮してスムーズにハンドルを操作することが駐車を克服する秘訣です。
また、AT車やCVT車の場合は、駐車操作中はアクセルを踏まずクリープを使うこともポイントになります。
慣れてきたら片側だけ、あるいは両側に車がある状態で、練習を重ねていきましょう。
どうしても車幅がつかめない場合は、同乗者に車から降りて立ってもらうと、わかりやすくなります。
自宅の車庫入れが難しい場合は、まず助手席に乗って慣れている人にやってもらいながら、ハンドルを切るポイントやバックするタイミングを教えてもらいましょう。
その後で、その人に助手席に乗ってもらって、自分でやってみましょう。
最初は何度切り返してもいいので、とにかく最後まで入れられるように練習します。
6.高速道路が怖い…
高速道路はスピードが速いということもあり怖いと感じる方は多いと思います。
特に首都高速などの狭くて交通量が多い高速道路は、最初の号流からしてハードル高いですよね。
高速道路で合流するコツは合流車線の使い方にあります。
先行車との距離や速度差、後方から来る車との感覚を計りながら、合流車線で本線との速度差がないよう合わせて、思い切って加速することが上手く運転する秘訣です。
また、合流の際は本線から来る車両の確認を、ミラーだけに頼らず、合流直前に目視で安全確認するようにしましょう。
7.事故を起こしたらどうしよう…
運転に恐怖心を抱く大きな理由の一つは、交通事故を起こしてしまうのではないか、という不安ではないでしょうか。
確かに車は常に事故を起こす危険性をはらんではいますが、きちんと危険予測をして、一つ一つしっかり自分の目で確認し、納得してから動かすようにすれば、そんなに事故るものでもありません。
どんな時でも冷静に周囲の状況に気を配り、落ち着いて状況判断ができるようになれば大丈夫です。
無駄に恐怖心を抱いて恐る恐る運転するよりも、自信を持って安全運転を心がける方が、事故を起こす可能性は低いと言えるでしょう。
8.デートでスマートに運転できなかったら…
デートでスマートに運転するためには、デートで使う車に慣れておく必要があります。
自宅の車ならば、慣れるまで何回でも運転しましょう。
レンタカーを借りる予定であれば、できるだけ、事前に1時間でも同じ車を借りて、運転してみましょう。
車は車種によって車両感覚が全然違ってきます。
普段乗る車が軽自動車なのに、デートでいきなりミニバンに乗れば、スマートに運転できなくて当然です。
焦ればそれだけ事故る確率も上がります。
デート中におたおたして相手に呆れられないためにも、できるだけ同じ車で練習を積みましょう。
しっかり練習して自信を持って運転しよう
以上、8つの不安を克服する方法をお伝えしてきました。
どれに対しても言えることは、しっかり練習を積んで、慣れることが一番大事だということです。
慣れていれば、自信を持って運転することができます。
自力で練習するのが不安な方は、ペーパードライバー講習もあります。
自動車教習所でも、個人の出張による講習でもいいので、一度受けてみてはどうでしょうか。
\長期間運転していない方へ/
\出張可能なペーパードライバー講習はこちら/
>>出張ペーパードライバー講習「ドライビングサポート」はこちら
プロに教えてもらうことで、コツやポイントをしっかりつかめて、上達が早く、手っ取り早くペーパードライバーであることの不安を解消したい方にはおすすめです。
最短14日で免許取得なら五井自動車教習所
-
前の記事
自動車学校の受付事務職で働いていた人が教習指導員にチャレンジするのはあり? 2023.09.01
-
次の記事
【噂の真相】合宿免許は合格基準が甘く、危険というのは本当なのか 2023.09.15
Author:小野尾 光 投稿一覧
1979年、五井自動車教習所に取締役として入社。
- 教習指導員資格保有
- 年間読書数200冊
- 千葉県船橋市出身
- 愛車はトヨタ エスクァイア マルチ ユーティリティ