ペーパードライバーの克服方法!自力で練習する際に気をつけたい6つのポイント
- 2023.09.01
- 運転免許豆知識
「運転免許を取って早数年、一度も運転したことがない…」というペーパードライバーの方が、運転しなければならない状況になった時、まずは練習が必要と考えるはずです。
ただし、練習するのにも、気をつけたいポイントがいくつかあります。
特に、ペーパードライバー講習を受けるのではなく、自力で練習したいという場合、いきなり路上で練習するわけですから、ある程度の心構えが必要です。
この記事では、ペーパードライバーの方が、自力で練習する際に気をつけたいポイントを6つ、お伝えしていきます。
自力で練習する際に気をつけたいポイント6つ
自力で練習する際に気をつけたいポイントは、主に次の6つです。
- 標識と基本的な交通ルールをおさらいする
- 運転の基本操作と正しい姿勢をチェックする
- 車両感覚をつかむ
- 遠心力を考慮する
- 駐車をマスターする
- 運転への恐怖心を克服する
一つ一つ詳しく見ていきましょう。
ポイント1.まずは標識と基本的な交通ルールをおさらいしよう!
ペーパードライバーは、教習所で習った交通ルールをかなり忘れている可能性が高いです。
普段から運転し慣れていないと、標識なども意識することはありません。
したがって、車に乗る前に、教習所でもらった教本や、市販の教則本を見直して、基本の交通ルールを思い出す必要があります。
特に標識は、一方通行や進入禁止、駐停車禁止など、わかっていないと違反や大事故に繋がってしまうことも多いです。
また、右左折の際は交差点の何メートル手前からウィンカーを出すとか、停まる時にはハザードを出すとか、そういった基本的な交通ルールがわかっていないと、他の車に迷惑をかけることになってしまいます。
また、危険予測など、安全運転の心構えも、普段は意識していません。
交差点の右折の際の直進車や、路駐の車の向こうから出てくる歩行者など、意識して危険予測しないと、事故に繋がってしまいます。
速度による車間距離なども知っておいた方がいいですね。
このように、いきなり車に乗る前に、交通ルールをおさらいして、基本的なルールと安全運転の心構えをしっかり身につけておきましょう。
ポイント2.運転の基本操作と正しい姿勢をチェックしよう!
ペーパードライバーは、まず発車する時から操作がわからなくなってしまうことがあります。
「あれ?アクセルはどっちだっけ?」「サイドブレーキって何だっけ?」「ギアってどこに入れればいいの?」など、本当に基本的な操作まで忘れてしまっていることが多いのです。
したがって、発車する前に、アクセルとブレーキ、サイドブレーキ、ギア(オートマでも)、ウィンカー、ハザード、ワイパーくらいはしっかり確認しておき、その位置と動かし方をおさらいしておきましょう。
また、運転する姿勢も大切です。
ペーパードライバーが自力で練習する際には、自宅の車や友人の車が多いかかと思われますが、その車は普段違う人が乗っているわけです。
すると、座席やミラーの位置などはその人に合うようになっています。
したがって、運転を始める前には、まず座席の調節をします。
座席は、ブレーキペダルを余裕をもって踏み込める程度の場所に合わせます。
シートを前後させて、一番無理なく踏み込める場所を探しましょう。
ちなみに、ブレーキもアクセルも「右足」で操作します。
そのため、「右足」が踏み込みやすい姿勢が大切です。
ペダルの移行がスムーズにいくか、何度か右足をスライドさせて試してみると良いでしょう。
また、ハンドル自体の位置調整ができる車も多くなっています。
ハンドル上部を握ったときに、軽くひじが曲がるのが正しい姿勢です。
無理なくハンドルが回せるよう、調整することが大切です。
ミラーも、バックミラーはリアウィンドウの全体が映るように調整します。
その際、シートに正しく座って、左手でバックミラーを操作します。(※右ハンドル車の場合)
右手で操作しようとすると、どうしても体がシートから離れてしまい、実際に運転しているときと見え方が異なってしまうためです。
サイドミラーは、助手席側も運転席側もミラーに車体が1/4程度、空と地面が半分ずつ程度に映るように調節しておきます。
このミラーの調節は、特に駐車などをする時に大事になってきますので、必ず調節しておきましょう。
ポイント3.車両感覚をつかもう!
車を運転する上で、車両感覚(車の大きさ)を把握することは、とても重要です。
道路を走る時に車両感覚がわからなければ、いつどこにぶつけるかわかりません。
特に、駐車する時には、車両感覚がつかめていないと、何度切り返しても停められないばかりか、隣の車にぶつけてしまうなどということも有り得ます。
また、左折や幅寄せ、路駐の車を避ける時、車線変更の際などにも、車両感覚は大事になってきます。
中でも左折の際の内輪差は、相当慣れないとつかむのが難しいものですが、それを意識できているかどうかで、だいぶ違うでしょう。
車はそれぞれ長さや幅が違い、またフロントが長い短いなど、形状も違うので、久しぶりに乗る際や、いつもと違う車(レンタカーなど)に乗る際は、車の周りをぐるっと回って、幅や長さ、形状を全体的に把握してから乗りましょう。
ポイント4.遠心力を考慮しよう!
直進道路ではあまり感じませんが、カーブを通る時には遠心力が発生します。
したがって、減速せずにカーブに侵入すると、そのままグーンと走ってしまい、曲がり切れなくて事故を起こしてしまいます。
普段の歩行や自転車では、それほど遠心力を感じることはないので、久しぶりに車に乗った時には、必要以上に遠心力を感じてしまい、恐怖心が芽生えやすくなります。
カーブには、減速して浸入することが基本ですが、あまり減速し過ぎても、曲がり切れませんし、周りの車の迷惑にもなります。
カーブの時は、まず充分に減速してから侵入し、ハンドルを切って半分以上曲がったら、徐々にアクセルを踏みましょう。
そうすることで、遠心力をコントロールし、上手に曲がれます。
ポイント5.駐車をマスターしよう!
ペーパードライバーの方が一番恐れているのが、駐車ではないでしょうか。
バックする時どこを見ればいいのか、窓から顔を出した方がいいのか、ハンドルはどっちに回せばいいのか、アクセルとブレーキを踏み間違えたりしないか、隣の車にぶつけないだろうか、曲がって入れちゃたらどうしよう…と、疑問と不安が尽きないことでしょう。
最大の難関と言ってもいいかもしれません。
駐車は、まずは助手席に座って、運転する人がどうやっているのかを見てみるのがおすすめです。
バックする際には、窓から顔を出して目視する人もいれば、バックミラーとサイドミラーで確認しながらバックする人もいます。
新しい車であれば、バックモニターが付いている場合もあり、その場合はそれを見て確認できます。
運転している人に、どこを見て駐車しているのか教えてもらいましょう。
次に、空いている広い駐車場に行って、横に車がいないスペースに駐車してみましょう。
この時、できれば助手席に、その車の運転に慣れている人に座ってもらうのが得策です。
車によって、ハンドルを切るポイントや、バックするタイミングが違うので、慣れている人にアドバイスをもらいながらが一番いいのです。
それである程度タイミングやコツをつかんだら、いよいよ混んでいる駐車場や、よく行くスーパーなどの駐車場に挑戦してみましょう。
また、自宅の駐車場で練習したい場合は、何も予定のない、天気の良い休日の昼間に行いましょう。
時間に制限があると焦りますし、雨の日や夜は距離感がつかみにくいので、ぶつけてしまう危険性があります。
その場合も、自宅の駐車場に慣れている人に一緒に乗ってもらって、ハンドルを切るタイミングやコツを教えてもらいましょう。
ポイント6.運転への恐怖心を克服しよう!
ペーパードライバーの方にとって、運転するのに一番のネックになるのは、運転に対する恐怖心ではないでしょうか。
恐怖心があると、緊張して身体がこわばり、ハンドル操作もうまくいかなくて、逆に事故る可能性もあります。
そのようなことにならないためにも、まずは万全の体調管理を行い、リラックスして運転に臨むことが大切です。
まず、運転する日の前日は、早めに寝て、睡眠時間を十分に確保するようにしましょう。
寝不足で注意が散漫になる恐れを軽減できます。
運転前の食事はあまり食べ過ぎない方がいいでしょう。
お腹いっぱいになってしまうと、運転中に眠気に襲われる可能性もあります。
服装も、リラックスして運転しやすい、楽な服とかかとのない靴にしましょう。
また、運転に恐怖心を抱く理由の一つは、交通事故を起こす可能性への考慮ではないでしょうか。
車は常に事故を起こす危険性をはらんではいますが、きちんと危険予測をして、しっかり自分の目で確認し、納得してから動かすようにすれば、そんなに事故るものでもありません。
無駄に恐怖心を抱いて恐る恐る運転するよりも、自信を持って安全運転を心がける方が、事故を起こす可能性は低いと言えるでしょう。
運転中は、努めて冷静さを保ち、周囲の状況を見ながら、決して「急」のつく、急発進・急ハンドル・急ブレーキをしないように注意しましょう。
焦りは禁物ですので、周囲に合わせることに気を取られ過ぎず、しっかり安全確認をしながら運転することが大切です。
練習は交通量が少ない場所で、経験者に付き添ってもらおう
ここまで、ペーパードライバーの方が、自力で練習する際に気をつけたいポイントを6つ、お伝えしてきました。
練習と言っても、ペーパードライバーの方が、いきなり一人で車を運転するのは不安でしょうし、危険でもあります。
初めは、できる限り運転に慣れた経験者に同乗してもらうようにしましょう。
普段からその車に乗り慣れている人であれば、運転や駐車のちょっとしたコツなども教えてもらえますし、自分だけでは気づかない運転の癖や、危険などにも気づいてもらえるでしょう。
そして、できるだけ交通量が少ない道や、道が空いている時間に練習することも重要です。
家の近くが住宅街で細い道ばかりだったり、逆に交通量の多い国道だったりする場合は、運転できる人に郊外まで連れて行ってもらって、道幅の広い田舎道で練習するのがおすすめです。
郊外だと駐車場も広くて、車庫入れの練習もしやすいでしょう。
また、いきなり長距離を走るのではなく、短い距離からだんだん距離を伸ばしていくようにしましょう。
ただし、注意したいのが、深夜の練習です。
確かに交通量は少ないですが、その分飛ばす(スピードを出す)車も多いので、ちょっと怖い思いをするかもしれません。
遠くまで行けない場合は、早起きをして夜が明けた後の早朝に練習するのが良いでしょう。
付き添ってくれる運転に慣れた方が周りにいない場合には、無理に自分で練習しようとせずに、教習所が行っているペーパードライバー講習を受講するのも一つの手です。
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何よりも安全運転を心がけて、経験者と一緒に練習を積み、自信を持って運転するようにしてくださいね。
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Author:小野尾 光 投稿一覧
1979年、五井自動車教習所に取締役として入社。
- 教習指導員資格保有
- 年間読書数200冊
- 千葉県船橋市出身
- 愛車はトヨタ エスクァイア マルチ ユーティリティ